メンズメイクの順番は「整える→隠す→仕上げる→落とす」
日焼け止めのあとにBBクリームを塗るのか、それとも先か。コンシーラーはファンデーションの前なのか後なのか。手を動かす前に、この順番でつまずいて止まってしまう人は多いはずです。ただ、覚えることはそれほど多くありません。やることを大きく分けると、肌を「整える」、気になる部分を「隠す」、眉や唇を「仕上げる」、そして一日の終わりに「落とす」の4段階です。この流れをつかめば、手持ちの品だけでも迷わず並べられます。まずは全体像から確認しましょう。
まず見る基本の順番一覧
最初に、朝から帰宅後までの基本の並びを一度に示します。順番だけ先に知りたい人は、ここだけ見れば十分です。まず、基本は次の流れになります。
- 洗顔で汗や皮脂を落とす
- 化粧水・乳液で保湿する
- 日焼け止めを塗る
- 下地・BBクリームやファンデーションでベースを整える
- コンシーラーで気になる部分を隠す
- フェイスパウダーでテカりやすい部分を抑える
- 眉を描く
- 目元・リップを整える
- 帰宅後にクレンジング・洗顔をする
この9段階が土台ですが、全部をこなす必要はありません。使わないカテゴリの工程は、まるごと飛ばして構いません。たとえばパウダーを持っていなければ、その手順は抜かして次へ進みます。基本の必要品から知りたい人はメンズメイク初心者は何から?を先に読むと、全体像がつかめます。
BBクリームだけ・部分カバー・しっかりベースの3ルート
次に、同じベースメイクでも、どこまで隠したいかで順番は変わります。そこで、仕上げたい範囲を3つのルートに分けて整理しました。ここで、自分がどれに近いかを選んでください。
| 仕上げたい範囲 | 使うもの | 進め方 |
|---|---|---|
| 最低限だけ | BBクリーム→眉→リップ | 薄く整えて要点だけ足す |
| 部分的に隠す | BBクリーム→コンシーラー→パウダー | 気になる箇所だけ重ねる |
| しっかり整える | 下地→ファンデーション→コンシーラー→パウダー | ファンデーションのタイプで位置が変わる |
まずは一番軽いルートから試すのがおすすめです。物足りなければ、あとから工程を足していけば十分です。なお、しっかり整えるルートでは、コンシーラーの位置がファンデーションのタイプで前後します。この点は次章でくわしく説明します。
全部そろえなくてよい|必要な工程の選び方
最後に、どの工程が自分に要るのかを、悩みから選ぶ考え方を示します。すべてをそろえる前に、まず気になる点を一つ決めてください。
- 清潔感を出したい……洗顔・保湿・日焼け止め・BBクリーム
- 青ひげやクマをカバーしたい……コンシーラー
- テカりを抑えたい……フェイスパウダー
- 眉が薄い、左右で違う……アイブロウ
- 血色を足したい……色付きリップ
気になる悩みがある工程だけ足すのが、厚塗りを避ける近道です。すべてを一度にそろえる必要はありません。まずは1〜2工程から始め、慣れてから増やしていけば十分です。
メイク前は洗顔・保湿・日焼け止めで土台を整える
メイクの仕上がりは、塗る前の肌の状態で大きく変わります。というのも、乾いていたりベタついていたりする肌にそのまま重ねると、ヨレたり粉っぽくなったりしやすいからです。そこで、この章ではメイク前の3ステップ、洗顔・保湿・日焼け止めを順に確認します。急いでいる朝でも、この土台だけは省かないことをおすすめします。
洗顔後は保湿してベタつきと乾燥を整える
まず洗顔で汗や皮脂を落とし、そのあと化粧水や乳液で保湿します。順番は化粧水のあとに乳液が基本ですが、製品によって使う位置が違うこともあるため、容器の表示を優先してください。洗顔と保湿のくわしい順番はメンズスキンケアの順番で朝夜に分けて整理しています。
保湿はメイク前の下ごしらえです。肌がうるおっていると、あとから塗るベースが薄くのびて密着しやすくなります。逆に、乾いた肌に重ねると、ベースが引っかかってムラになりやすくなります。
日焼け止めはベースメイクの前に使う
次に、日中に外へ出るなら、保湿のあと日焼け止めを塗ってからベースへ進みます。日焼け止めにはSPFとPAという表示があり、SPFは主に赤くなる日焼けを防ぐ効果、PAはUVAを防ぐ程度の目安です(出典:日本化粧品工業会)。なお、どちらも商品を選ぶときの目安であり、細かい数値は各商品の表示を確認してください。
日本化粧品工業会は、十分な量をムラなく伸ばし、少なくとも2〜3時間おきを目安に、状況を見て塗り直すよう案内しています(出典:日本化粧品工業会)。汗や水、衣服との摩擦で落ちることもあるためです。日焼け止めはベースの前が基本ですが、日焼け止め機能つきのBBクリームなら、製品の表示に従って重ねすぎないようにします。選び方はメンズ日焼け止めおすすめ4選で紹介しています。
ベタつくまま重ねない|ヨレを防ぐ開始前チェック
最後に、保湿や日焼け止めが肌の上で浮いたまま重ねると、ヨレの原因になります。とはいえ、待ち時間を秒数で決める必要はありません。なじむ早さは製品ごとに違うからです。指で軽く触れて、ベタつきが落ち着いていれば重ねてよいサインです。
手で強くこすらず、なじんでから次へ進みます。肌の表面が落ち着いてから重ねると、ヨレも粉っぽさも起きにくくなります。
ベタついた肌に厚く重ねない
保湿直後のうるおいが表面に残ったまま厚く塗ると、ヨレやすくなります。軽く触れて落ち着いてから、薄く重ねてください。
ベースメイクは薄いものから重ね、悩む部分だけ隠す
ベースメイクは、下地・BBクリームやファンデーション・コンシーラー・フェイスパウダーの4つで組み立てます。ただ、全部を使うほど自然になるわけではありません。むしろ、薄いものから重ね、気になる部分だけ足すほうが、厚塗りに見えにくくなります。ここでは、それぞれの役割と順番を、手持ち品に合わせて確認します。
BBクリームだけの日は下地やファンデーションを重ねすぎない
まずBBクリームは、下地やファンデーション、保湿などの役割を1本にまとめた多機能なタイプが多いアイテムです。ただし、どこまで兼ねるかは商品ごとに違うため、必ず表示を確認してください。そのうえで、薄く広げ、色ムラや赤みが残る部分だけ足すのが基本です。
足りない部分だけ足すのがコツです。BBクリームで整うなら、下地やファンデーションを重ねる必要はありません。塗り方や選び方はメンズBBクリームおすすめ5選でくわしく扱っています。
コンシーラーの位置はファンデーションの種類で変える
次に、青ひげやクマ、赤みを部分的にカバーするのがコンシーラーです。位置が迷いやすいのですが、使うファンデーションのタイプで前後します。リキッド・クリーム系のファンデーションなら、そのあとにコンシーラーを重ねます。一方、パウダー系なら、先にコンシーラーで隠してからパウダーをのせます。
液状は後、粉状は先と覚えると迷いません。カバーした部分は、境目を指やスポンジでぼかすと肌になじみます。色の選び方はメンズコンシーラーおすすめ3選、ファンデーション自体の選び方はメンズファンデーションおすすめ5選で説明しています。
フェイスパウダーは最後に必要な部分だけ
最後に、フェイスパウダーはテカりやすい部分を抑え、ベースを肌に定着させる仕上げの粉です。ただ、顔全体に厚くのせると粉っぽく見えます。つまり、額や鼻など、テカりやすい部分だけに限定するのがおすすめです。
Tゾーンだけに薄くのせれば十分です。粉っぽく見えたら、つけすぎのサインなので量を減らします。各アイテムの役割と使う位置は、次の表で整理しました。
| アイテム | 役割 | 使う位置 |
|---|---|---|
| 下地 | 肌の色ムラや凹凸を整える | ベースの最初 |
| BBクリーム・ファンデーション | 肌全体の色を均一に見せる | 下地の後 |
| コンシーラー | 気になる部分をカバーする | タイプで前後 |
| フェイスパウダー | テカりを抑えて定着させる | 最後 |
薄い→濃いの順で重ねる
広い面に塗るものから先、部分的に隠すものは後、が基本です。この順を守るだけで、厚塗りに見えにくくなります。
眉・目元・リップは顔の中心から外へ少しずつ足す
ベースが整ったら、眉・目元・リップで顔の印象を仕上げます。ここで大切なのは、一度に濃くせず、顔の中心にある眉から外側へ、少しずつ足すことです。とくに初心者は、眉とリップを整えるだけでも印象が変わります。一方、アイメイクは慣れてからでも構いません。そこで、それぞれの足し方を順に見ていきましょう。
眉は足りない部分から描き足す
まず眉は、毛が足りない部分を少しずつ描き足すのが基本です。というのも、全体を塗りつぶすと不自然になりやすいからです。そのため、毛流れに沿って、一本ずつ足すように描きます。眉尻が薄い、眉山がぼやけるといった、足りない箇所から埋めていきましょう。また、色は髪や瞳の色より少し明るめを選ぶと、浮きにくくなじみます。
足りない部分だけを補います。左右をぴったりそろえようとせず、遠目で見て違和感がなければ十分です。近くの鏡で完璧を目指すほど濃くなりがちなので、少し離れて確認するのがコツです。描き方や選び方はメンズアイブロウおすすめ6選でまとめています。
アイメイクは薄い色から重ねる
次に、アイメイクを使うなら、薄い色から重ねるのが失敗しにくい方法です。濃い色をいきなりのせると、悪目立ちしやすいためです。アイシャドウは、まぶたのくぼみ(アイホール)まで薄い色を広げ、目のきわに少し濃い色を足すと自然に見えます。また、境目はぼかし、色と色のあいだに線が出ないようにします。
薄い色を広めに、濃い色は少しが基本です。アイメイクは必須ではないので、慣れてから足す工程と考えて構いません。まずは眉とリップだけでも、顔全体は十分に整います。物足りなくなってから、目元に手を広げれば遅くありません。
リップは余分な油分を整えてから薄く塗る
最後にリップです。塗る前に、荒れやめくれが気になるなら、ティッシュで軽く押さえて余分な油分を整えます。そのうえで、輪郭を越えないように薄く塗ります。色は、うるおいを与える無色タイプと、血色を足す色付きタイプがあります。たとえば、顔色が優れないと言われがちな人は、色付きを選ぶと印象が変わります。
輪郭からはみ出さないように塗ります。血色が足りないと感じる人は、色付きを薄く重ねると顔全体が明るく見えます。また、色が濃く出すぎたときは、一度ティッシュで押さえると、自然な血色に近づきます。無色・色付きの選び方はメンズリップおすすめ4選で整理しています。
ヨレ・厚塗り・濃い眉は「上から足す前」に戻して直す
うまく仕上がらないとき、多くの人はさらに重ねて隠そうとします。ですが、崩れた上に足すと、たいてい悪化します。むしろ、原因になった工程まで一度戻すほうが、結局は早く直せます。ここでは、よくある失敗を見た目から逆引きし、どこへ戻ればよいかを整理します。
ベースがヨレる・粉っぽいとき
まず、ベースがヨレたり粉っぽくなったりするのは、保湿・塗る量・重ね方のどこかが原因のことが多いです。そこで、いきなり足さず、余分をティッシュで軽く押さえてから見直します。つまり、粉っぽいならパウダーが多すぎ、ヨレるなら保湿やなじませ方に原因があることが多いです。
足す前に、まず余分を取るのが先です。原因の工程まで戻して直すほうが、重ねて隠すより自然に仕上がります。
境目が目立つ・眉が濃すぎるとき
次に、首やフェイスラインとの境目が目立つ、眉が濃すぎる、という失敗です。境目は、明るい場所と、少し離れた鏡で確認するとわかりやすくなります。というのも、照明によって見え方が変わるからです。そのため、近くの鏡だけで判断すると、外に出てから気づくことになります。
明るい場所と離れた鏡でチェックします。境目は指でぼかし、眉が濃ければブラシで軽くなでて色を落とします。直したい仕上がりと戻る工程は、次の表で逆引きできます。
| こんな仕上がり | 戻る工程 | 直し方 |
|---|---|---|
| ヨレる | 保湿・塗る量 | 余分を取り、なじませてから薄く |
| 粉っぽい | パウダー | 量を減らし、必要な部分だけに |
| 境目が目立つ | ベース・コンシーラー | 指で境目をぼかす |
| 眉が濃い | 眉 | ブラシでなでて色を落とす |
痛み・赤み・かゆみは直して使い続けない
ここまでは仕上がりの調整でしたが、痛みや赤み、かゆみといった肌の異常は別に考えてください。これは直して使い続ける話ではありません。日本化粧品工業会も、使用中や使用後に赤み・はれ・かゆみ・刺激などの異常が現れた場合は、直ちに使用を中止し、症状の程度によって皮膚科専門医の診療を受けるよう案内しています(出典:日本化粧品工業会)。
合う・合わないには個人差があります。異常が出たものは使うのをやめ、必要なら皮膚科へ相談してください。なお、新しい品は、いきなり顔全体ではなく少量から試すと安心です。
肌の異常は仕上がりの調整と分ける
ヒリつきや赤み、かゆみは、直して使い続ける対象ではありません。まず使用を中止し、続くようなら皮膚科へ相談してください。
外出先で直す順番と帰宅後に落とす手順
メイクは朝で終わりではありません。日中に崩れたときの直し方と、帰宅後に落とすところまでが一日の流れです。ここを押さえておくと、夕方のテカりや、落とし忘れによる肌への負担を防ぎやすくなります。順番に見ていきましょう。
化粧直しは汗・皮脂を整えてから必要部分だけ
まず日中の化粧直しは、崩れた上にすぐ足さないことが基本です。そこで、汗や余分な皮脂を、こすらずティッシュで軽く押さえてから、必要な部分だけ直します。日焼け止めは、汗を拭いたあとや時間が経ったら塗り直します。日本化粧品工業会も、少なくとも2〜3時間おきを目安に塗り直すよう案内しています(出典:日本化粧品工業会)。
こすらず押さえて整えるのがコツです。崩れた上に重ねるより、一度余分を取ってから直すほうが自然に見えます。
帰宅後は製品表示を見てクレンジングする
次に、帰宅後は落とす工程です。メイクを落とすとき、洗顔料で落とせるものと、クレンジングが必要なものがあります。どちらかは、その日に使った製品の表示で判断してください。落ちにくいベースやウォータープルーフの日焼け止めを使った日は、とくに洗い残しに注意します。
「洗顔料で落とせる」の表示を確認します。表示がなければ、メーカーの使用方法に従ってクレンジングを使います。必要な日と選び方はメンズクレンジングおすすめ5選で説明しています。
落とした後は洗顔と保湿までを一つの流れにする
最後に、落としたあとは洗顔で残りを流し、化粧水や乳液で保湿までを一続きにします。というのも、落として終わりにすると、肌が乾きやすくなるからです。とはいえ、手間を増やす必要はなく、いつものスキンケアにつなげるだけで十分です。
落とす→洗う→保湿までをワンセットにします。翌朝の肌が整っていると、次のメイクものりやすくなります。
落として終わりにしない
クレンジングや洗顔のあとは、肌が乾きやすい状態です。化粧水・乳液までを一続きにして、翌日の土台を整えておきましょう。
自分に足りない一品を探してみる
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メンズメイクの順番でよくある質問
日焼け止めとBBクリームはどちらが先ですか?
基本は日焼け止めが先で、なじませてからBBクリームへ進みます。つまり、日中の紫外線対策を土台に置き、そのうえで肌の色を整える流れです。ただし、日焼け止め機能や下地機能つきのBBクリームもあり、どこまで兼ねるかは商品ごとに違います。まず手元の製品の表示を確認し、機能が重なる場合は重ねすぎないようにしてください。
コンシーラーとファンデーションはどちらが先ですか?
使うファンデーションのタイプで変わります。リキッドやクリーム系なら、ファンデーションのあとにコンシーラーを重ねます。反対に、パウダー系なら、先にコンシーラーで隠してからパウダーをのせます。「液状は後、粉状は先」と覚えておくと迷いません。なお、カバーした部分は、境目をぼかすと肌になじみやすくなります。
BBクリームを使うなら化粧下地はいりませんか?
多くのBBクリームは下地の役割も兼ねているため、必ずしも下地は必要ありません。ただし、兼ねる機能は商品ごとに違うので、まず表示を確認してください。機能が重なるものを何枚も重ねると、かえって厚塗りになりヨレやすくなります。BBクリームで整うなら、下地やファンデーションを無理に足さないほうが自然に仕上がります。
メンズメイクは毎回クレンジングが必要ですか?
その日に使った製品によります。まず、手元の商品に「洗顔料で落とせる」「クレンジング不要」といった表示があるかを確認してください。そのうえで、表示があればそれに従えば十分です。表示がなければ、メーカーの使用方法に沿ってクレンジングを使います。なお、落ちにくいベースやウォータープルーフの日焼け止めを使った日は、とくに洗い残しに気をつけましょう。
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