メンズBBクリームは「薄く整えたい人」に向く
青ひげを隠したくてBBクリームを塗ったら、顔だけ白く浮いて逆に目立った。実際、そんな経験で一度やめてしまう人は少なくありません。うまくいかない原因は商品の値段やカバー力ではなく、そもそもBBクリームで何ができて何ができないかを整理しないまま塗り始めている点にあります。まずはこのアイテムの守備範囲を押さえましょう。
1本でできること、できないこと
BBクリームは、日焼け止め・化粧下地・軽い肌色の補整を1本にまとめたタイプです。そのため朝の手数を減らしたい男性に向いていて、これ1本で肌のトーンをならして見せられます。ただし補整の強さやUV機能は商品ごとに違い、すべてが同じではありません。
一方で、濃い悩みを完全に覆い隠す道具ではない点は先に知っておいてください。というのも、青ひげやクマを全部消そうとして厚く塗るほど、白浮きやテカリが出て不自然になるからです。BBクリームは「消す」ためではなく「薄く整える」ために使うと失敗しにくいアイテムです。なお、肌に合うかどうかには個人差があるため、初めての1本は少量から試してください。
ファンデーション・コンシーラーとの違い
まず、似たアイテムとの違いは隠す範囲と手間で考えると分かりやすくなります。具体的には、顔全体を軽く整えるのがBBクリーム、より高いカバー力で色や質感まで作り込むのがファンデーション、気になる一点を集中的に隠すのがコンシーラーです。
たとえば肌全体のくすみをならしたいだけならBBクリーム1本で足ります。広い色ムラをしっかり均一にしたいならファンデーション、青ひげやニキビ跡など点の悩みだけならコンシーラーが向きます。そのため「何を優先して隠したいか」で選ぶアイテムが変わります。カバー力を細かく比べたい人は、あわせてメンズファンデーションの選び方も参考にしてください。
青ひげやクマは「全部隠す」より薄く整える
一方、青ひげやクマのような濃い悩みは、面ではなく点で対処すると自然に見えます。顔全体にBBクリームを厚く伸ばすのではなく、薄く整えたうえで気になる所だけ軽く重ねるのが基本です。
なお、こうしたカバーはあくまでメイク効果で色ムラを目立ちにくく見せるものです。肌そのものの色が変わるわけではありません。点の悩みを無理に面で隠そうとすると、塗る量が増えてかえってバレやすくなります。だからこそ、どの範囲を隠したいのかを先に決めておくと、必要な量を抑えられます。また、SPFやPAは紫外線を防ぐ効果の目安で、数字が大きいほど長く効くという意味ではありません。
SPFとPAは「効き目の目安」
SPFは主に赤くなる日焼け、PAは肌を黒くする紫外線を防ぐ目安を表します(出典:日本化粧品工業会)。どちらも数字や+の数が使う量や汗で変わるため、屋外で長く過ごす日は別の日焼け止めと合わせると安心です。
3つの質問で自分に合う1本を絞る
まず、商品を1つずつ見比べる前に選ぶ順番を決めておくと迷いません。ここでは「一番隠したいもの」「仕上がりの好み」「落とし方」の3つの質問に順番に答えるだけで、候補が1〜2本まで絞れる早見表を用意しました。なお、難しい知識は要りません。そのうえで、上から順に自分に当てはまる方を選んでください。
質問1|一番隠したい悩みはどれか
最初に決めるのは、一番目立たなくしたいものです。たとえば、青ひげやクマのように色が濃く出る点の悩みか、頬や口まわりの広い色ムラか、それとも全体を少し整えたいだけの軽い補整か。つまり、この3つのどれに近いかで必要なカバーの強さが変わります。
たとえば青ひげやクマが主役なら、赤みや青みを打ち消す色づきのある商品が候補になります。広い色ムラをならしたいなら、肌全体になじむ標準的な色を選ぶと浮きにくくなります。ただし、カバーを完全に約束する商品はありませんから、「目立ちにくく見せる」くらいの期待で選ぶのが現実的です。
質問2|さらっと感とうるおい感のどちらを優先するか
次に決めるのは仕上がりの好みです。洗顔後につっぱる感じがあるなら乾燥寄り、昼になると顔全体がべたついて崩れやすいなら脂っぽさ寄りと考えてください。なお、両方が混じる人もいます。
たとえば乾燥が気になる人は、うるおい感のあるしっとりしたタイプだと粉をふいたようなムラが出にくくなります。逆に脂っぽさが気になる人は、さらっと仕上がるタイプのほうが昼のテカリを抑えやすいでしょう。仕上がりのタイプが肌の状態と合っていないと、時間が経つほど不自然に見えてきます。そのため、この段階で自分の肌がどちら寄りかを決めておきます。
質問3|色と落とし方で最後に絞る
最後は色と落とし方で1本に絞ります。色は手の甲ではなく、フェイスラインや首との境目で確かめてください。というのも、首から浮かない色を選ぶと、顔だけ違う色に見えるのを防げるからです。なお、テスターがあれば自分の肌で試すのが確実です。
また、もう一つ確認したいのが落とし方です。「洗顔料・せっけんで落とせる」と表示のある商品はその表示に従えます。一方、指定がある商品や落ち残りが不安な場合は、専用のクレンジングが必要かを確認しましょう。毎日使うものだからこそ、落とす手間まで含めて選ぶと続けやすくなります。落とし方に不安がある人は、あわせてメンズクレンジングの選び方も見ておくと安心です。
メンズBBクリームおすすめ5選を比較
ここからは、店頭やオンラインで手に入りやすく最初の1本に選びやすい5品を、同じ軸で並べます。なお価格は2026年8月時点の目安で、販売店やタイミングによって変わります。また順位はつけず、「どんな人なら選びやすいか」で分けました。そのうえで、前半の3つの質問と照らし合わせながら見てください。
| 商品 | 価格の目安(2026年8月) | 容量 | UV表示 | 色・特徴 | 落とし方 |
|---|---|---|---|---|---|
| uno フェイスカラークリエイター(ナチュラル) | 1,298円 | 30g | SPF30・PA+++ | 肌になじむ標準色 | 洗顔料・せっけんで落とせる |
| THE FUTURE カラーチェンジBBクリーム | 1,980円 | 25g | SPF50+・PA++++ | カラーカプセルが肌の色に合わせて色づく | 洗顔でオフ |
| NULL BBクリーム オークル | 1,915円 | 20g | SPF30・PA++ | 青ひげ・クマ向けの色 | 公式表示に従う |
| RETOUCH BB Cream | 3,300円 | 30g | SPF32・PA++ | 2色。オレンジ寄りで青み・くすみ向け | 公式表示に従う |
| SHISEIDO メン ヴァイブラント BBモイスチャライザー | 4,400円 | 40g | SPF30・PA+++ | うるおい感のある色付き日中用 | 公式表示に従う |
価格を抑え、洗顔で落としたい人の2品
まず試しやすいのが、uno フェイスカラークリエイター(ナチュラル)です。1,298円・30gと価格を抑えやすく、SPF30・PA+++で、洗顔料やせっけんで落とせます。そのため、専用のクレンジングを増やしたくない人の最初の1本に向きます。
一方、もう1品はTHE FUTURE カラーチェンジBBクリームです。カラーカプセルが肌の色に合わせて色づくタイプで、価格は1,980円・25g、SPF50+・PA++++と紫外線対策の表示が高めです。どちらも洗顔で落とせるので、落とす手間を増やさずに始められます。なお、色づき方には個人差があるため、最初は少量で様子を見てください。
青ひげ・クマの色補整を重視したい人の2品
これに対して、青ひげやクマの色が気になる人には色で補整する2品が候補です。NULL BBクリーム オークルは1,915円・20g、SPF30・PA++で、青ひげやクマを目立ちにくく見せる色設計が特徴です。なお、落とし方は公式の表示に従ってください。
そして、もう1品のRETOUCH BB Creamは3,300円・30g、SPF32・PA++で2色展開です。また、オレンジ寄りの色を含み、青みやくすみをカバーして見せたい人に向きます。色が自分の肌に合うかどうかを最優先に選ぶと、青ひげ対策でも浮きにくくなります。ただし、合う色は人によって違うので、可能なら首との境目で確かめてから選んでください。
うるおい感を重視する人の1品
最後に、しっとりした仕上がりを重視するなら、SHISEIDO メン ヴァイブラント BBモイスチャライザーが候補です。4,400円・40gとやや高めですが、SPF30・PA+++で、うるおい感のある色付き日中用クリームとして使えます。
価格は上の4品より高い一方、容量が40gと多く、乾燥しやすい肌をしっとり見せたい人に向きます。百貨店や公式通販で扱いがあり、テスターで自分の肌に合う色を試してから選びやすいのも利点です。ただし、高い商品ほど良いわけではなく、自分の肌の状態と仕上がりの好みに合うかで選ぶのが失敗しないコツです。
価格は容量あたりで見る
本体価格だけでなく、容量あたりで比べると印象が変わります。たとえば同じ価格帯でも20gと40gでは1gあたりの差が出ます。ここで挙げた価格は2026年8月時点の目安で、販売店やタイミングによって変わります。
バレにくく見せる塗り方は「少量・内側・境目」が基本
商品が決まったら、次に見るのは塗り方です。というのも、バレにくさは高い商品を選ぶことより、少量を内側から薄く伸ばし、境目をぼかせるかで決まるからです。ここでは順を追って、初めてでも自然に仕上げやすい塗り方を説明します。なお、使用量やオフ方法は必ず各商品の表示を優先してください。
塗る前に保湿をなじませる
まず、塗る前の準備で仕上がりは大きく変わります。乾いた肌にそのまま塗るとムラになりやすいので、化粧水などで水分をなじませてから塗り始めてください。また、皮脂が多いときは軽くティッシュで押さえておくと、時間が経ってからのテカリを抑えやすくなります。
そのうえで、保湿から塗るまでは少し間を置いて肌に落ち着かせるとよれにくくなります。塗る前の肌の状態がそのまま仕上がりに出るので、準備を飛ばさないでください。肌の土台づくりから見直したい人は、あわせてメンズスキンケアの基本も確認しておくと役立ちます。
少量を顔の中心から外へ薄く伸ばす
次に、塗る量は少なすぎるかなと思うくらいから始めます。そのうえで手の甲に少量を出し、下の順番で伸ばしてください。
- まず、頬・額・鼻・あごの4か所に米粒ほどずつ置く
- 次に、顔の内側から外側へ指の腹で薄く伸ばす
- 最後に、輪郭やフェイスラインには足さず余った分を伸ばすだけにする
顔の中心から外へ広げるのが基本で、輪郭に量を足さないことで首との境目が自然になります。足りなければ後から少しずつ重ねられますが、塗りすぎた分は簡単には戻せません。なお、量の目安は商品ごとに違うため、公式の使用方法を優先してください。
最初から多めに出さない
一度にたくさん出すと、伸ばすうちに厚塗りになり白浮きやテカリの原因になります。米粒ほどの量から始め、足りない所だけ少しずつ足してください。
隠し足りない所だけ重ねる
ただし、全体を塗っても青ひげやクマが気になる場合でも、顔全体を重ね塗りしないでください。むしろ気になる箇所だけに少量を軽くのせて、指先でトントンとなじませます。というのも、こすって広げると周りとの境目が目立つためです。
また、ニキビ跡や色ムラも同じで、点で対処すると全体は薄いまま隠したい所だけ整えられます。顔全体を厚くするほどバレやすくなるので、追加は部分だけにとどめるのが自然に見せるコツです。さらに、仕上げに眉や髪の生え際、耳の前に付いていないかも確認しておきましょう。
出発前の3か所テストで白浮きと厚塗りを直す
そこで、塗り終えてすぐ出かける前に30秒だけ仕上がりを確認しましょう。というのも、洗面所の鏡だけで判断すると、外に出てから白浮きや塗り境に気づくことになるからです。ここでは自然光・首元・スマホ写真の3か所で、家を出る前に失敗を見つけて直す手順を紹介します。なお、慣れれば1分もかかりません。
自然光で顔色、首元で境目を見る
まず、窓際など自然光の入る場所で顔を映してください。洗面所の照明は肌をきれいに見せがちで、白浮きに気づきにくいためです。そこで、自然光の下で顔だけ明るく浮いていないかを確かめます。なお曇りの日でも、蛍光灯の下より実際の見え方に近くなります。
次に、あご下から首にかけての境目を見ます。というのも、顔と首で色が違うと、そこでメイクだと分かってしまうからです。首と顔の境目に色の線ができていないかが、自然に見えるかどうかの分かれ目です。そこで境目が気になるときは、あご下に残った分を指でなじませてぼかしてください。横を向いて耳の前のラインも一緒に見ておくと、より安心です。
スマホ写真で厚塗りと塗り残しを見る
また、鏡では気づきにくいムラはスマホで確認できます。顔から少し離してふつうに1枚撮ると、全体の均一さが客観的に見えます。ただし、このとき美肌補正や加工は必ず切ってください。加工したままだと本当の仕上がりが分かりません。さらに正面だけでなく、少し斜めから撮ると立体的なムラも見えます。
実際、写真で見るとテカっている部分や逆に塗り残した部分がはっきりします。自分の目より、少し離して撮った写真のほうが厚塗りに気づきやすいです。そこで、光る所が多ければ余分を押さえ、色ムラが残る所は部分的に足して、もう一度撮り直して確認します。この一手間が、日中に人と近づいたときの安心につながります。
失敗別の直し方
なお、見つけた失敗はその場で直せます。ここでは、よくある3つの直し方を表にまとめました。
| 気づいたこと | その場での直し方 |
|---|---|
| 顔だけ白く浮いて見える | ティッシュで軽く押さえて余分を減らす |
| 首との境目に線ができる | 輪郭に足さず、内側から指でぼかす |
| 青ひげ・クマがまだ気になる | 顔全体を重ねず、その箇所だけ少量足す |
直すときはこすらず、押さえる・ぼかす・部分的に足すのが基本です。こすって広げると崩れが余計に目立つので、優しく触るだけにとどめてください。ただし、肌に合わないと感じたり赤みが出たときは無理に使わず、使用を中止して肌を休めましょう。
メンズBBクリームのよくある質問
スキンケアや日焼け止めとは、どの順番で使う?
まず基本は、化粧水などのスキンケアを肌になじませた後に塗ります。日焼け止めと併用する場合の順番は、各商品の使用方法を優先してください。SPFやPA入りのBBクリームでも、屋外で長く過ごす日や使用量が少ないときは、別の日焼け止めと合わせるかを状況に応じて判断すると安心です。なお、スキンケアが乾ききらないうちに重ねるとよれやすいので、少し間を置いてから塗ると仕上がりが安定します。
BBクリームは洗顔だけで落とせる?
「洗顔料・せっけんで落とせる」と表示のある商品は、その表示に従って落とせます。一方、表示がない商品や落ち残りが気になる場合は、メーカー指定の落とし方を確認してください。肌に残ったままだと不調のもとになることもあるため、落とし方に不安があるときは専用のクレンジングを使うのが無難です。どちらにしても、ゴシゴシこすらず、洗浄料をしっかり泡立ててやさしく洗うと肌の負担を抑えられます。
ニキビがあるときも使える?
まず、BBクリームはニキビを治すものではないため、その目的では使いません。赤みや痛み、傷がある部分への使用は避けてください。肌の状態が気になるときは無理に塗らず、異常を感じたら使用を中止します。合う・合わないには個人差があるので、使う前に腕の内側などで少量を試し、問題がなければ使うと安心です。ニキビそのものが気になるときは、まず肌の調子を整えることを優先し、必要に応じて専門家に相談してください。
塗っても青ひげやクマが残るときは?
まず、顔全体を厚く塗るのではなく、気になる箇所だけに少量を重ねてなじませてください。それでもカバーが足りないと感じる場合は、その部分にコンシーラーを合わせる方法もあります。全体を厚くするほど不自然に見えやすいので、あくまで部分で対処して自然さを優先しましょう。青ひげは赤み寄り、クマは青み寄りの色を選ぶと目立ちにくく見えやすいので、悩みに合う色味を部分的に使うのも一つの手です。
ほかに何をそろえればいい?
まずはBBクリーム1本でも始められますが、塗る前のスキンケアと、落とすためのアイテムがあると仕上がりと肌の負担が安定します。眉やリップなど最低限のメイクを一緒に整えたい人は、メンズメイクの始め方で必要なものを確認しておくと、全体のバランスがとりやすくなります。あれもこれもとそろえる必要はなく、まずは肌を整える一本と落とす手段があれば十分に始められます。
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