メンズ ファンデーションは何を整えるもの?BB・コンシーラーとの違い
青ひげやテカリを整えたくてファンデーションを手に取ったのに、顔だけ白く浮いたり、厚ぼったく見えたりして棚に戻した——そんな入り口でつまずく人は少なくありません。うまくいかない原因の多くは、商品の良し悪しよりも「何を選び、どこまで塗るか」がずれていることにあります。そこでこの章では、ファンデーション・BB・コンシーラー・パウダーがそれぞれ何をするものかを整理し、「隠す=厚く塗る」ではないことを先に押さえます。
全顔を整えるファンデーション、時短のBB、部分用のコンシーラー
ファンデーションは、顔全体の色ムラや質感をメイク効果で整えるベースメイクの土台です。青ひげ・赤み・ニキビ跡といった気になる部分を、周囲の肌となじませて目立ちにくく見せます。BBクリーム(下地からカバーまでを1本にまとめた兼用アイテム)は、下地・カバーなどの工程をまとめやすく、朝の手間を減らしたい人に向きます。一方コンシーラーは、青ひげやクマなど狭い範囲だけを重点的に隠す部分用です。全顔か、部分かで必要なものが変わります。まず「顔全体を整えたいのか、一部だけ隠したいのか」を決めると、選ぶものが一気に絞れます。なお、落とし方も種類で変わるため、購入前に確認しておくと安心です。
パウダー・リキッド・バーで変わる仕上がりと手間
同じファンデーションでも、形(タイプ)によって仕上がりと使い勝手が変わります。まずパウダーは粉状で、皮脂によるテカリを抑えてさらっと仕上げたい人に向き、上から軽く重ねるだけなので手早く使えます。一方、リキッドは液状で伸びがよく、全顔の仕上がりを自分で調整したい人向けです。そしてバー型はスティック状で、青ひげやクマなど狙った場所へ直接置きやすい形です。
つまり、仕上がりの好みと塗る範囲から選ぶと、失敗が減ります。「さらさらに見せたいか、ツヤを出したいか」でタイプの方向性が決まります。そこでこの後の章では、5つの質問に答えながら自分に合う方向を絞っていきます。ベースメイク以外も含めた全体の順番は、メンズメイク初心者は何から?でも解説しています。
まず5問で、自分に合うタイプを絞る
「脂性肌だからマット」「乾燥肌だからツヤ」といった肌質ラベルで決める前に、次の5つの質問に答えてみてください。朝の肌の状態はその日の睡眠や気温でも変わるため、固定的に決めつけず、いま整えたい方向を確かめるのが目的です。答えを「パウダー」「BB・リキッド」「バー型」の3方向へつなげます。
- 顔全体を整えたいか、一部だけ隠したいか
- テカリと乾燥、いま気になるのはどちらか
- ツヤとさらさら、なりたいのはどちらか
- クレンジングを毎日使えるか
- 店頭で色を試せるか
保湿後のテカリ・つっぱり・粉っぽさを観察する
まず、洗顔と保湿をすませて2〜3時間ほど過ごした後の肌を鏡で見てください。額や鼻がテカって光るなら皮脂が出やすい状態、頬や口元がつっぱる・粉っぽいなら乾燥が気になる状態です。ただし、両方が同時に起きることもあり、これはインナードライ(表面は脂っぽいのに内側が乾いている状態)と呼ばれます。肌質を名前で決めず、「今日どこがどう変化したか」を見るほうが選び分けに役立ちます。たとえば、テカリが強い日はパウダー寄り、つっぱる日はうるおいを与えるリキッド寄りが合わせやすくなります。塗る前の保湿から見直したい人は、メンズスキンケアおすすめ5選も参考にしてください。
全顔か部分か、ツヤかさらさらかを決める
次に、整えたい範囲と仕上がりの好みを決めます。顔全体の色ムラをまとめて整えたいなら全顔用のパウダーやリキッド、青ひげやクマなど一部だけが気になるならバー型やコンシーラー寄りが候補です。仕上がりは、さらっとマットに見せたいか、少しツヤを出して健康的に見せたいかで分かれます。具体的には、さらさらならパウダー、ツヤならリキッドが目安です。「どこを、どんな質感で整えたいか」の2点が決まれば、タイプはほぼ絞れます。ただし、ここで完璧を目指さず、まずは方向を決めることを優先してください。
落とす手間と試着できる場所まで含めて選ぶ
最後に、続けられる形かどうかを確認します。クレンジング(メイクや皮脂汚れを落とす専用の洗浄料)を毎日使えるか、それとも石けんで落とせるものがよいか。また、店頭で色を試せる環境があるか、通販中心かも選ぶ条件になります。落とす手間と入手先は、使い切れるかどうかを左右します。というのも、どんなに仕上がりがよくても、落とすのが面倒だと続かないためです。ここまでの5問の答えを、次の早見表でタイプにつなげてみてください。
| あてはまる答え | 向くタイプ | 5選での候補 |
|---|---|---|
| 全顔・テカリが気になる・さらさら | パウダー | LIPPS BOY フェイスパウダー |
| 全顔・乾燥寄り・ツヤを出したい | BB・リキッド | オルビス/M・A・C/ディオール |
| 一部だけ・ピンポイントで隠したい | バー型 | FIVEISM × THREE バー |
なお、その日の肌に合わせて、方向は少し変えてかまいません。表はあくまで出発点として使ってください。
メンズ ファンデーションおすすめ5選を目的別に比較
ここからは、最初の1本に選びやすい定番5品を目的別に見ていきます。順位は付けず、「手軽さ」「テカリ対策」「部分使い」「ツヤ仕上がり」「店頭で色を試したい」という目的から選べるようにしました。なお、価格は2026年8月時点の公式情報をもとにした目安で、購入時は各ブランドの最新価格を確認してください。すべて化粧品です。
| 商品名 | タイプ | 価格(税込・目安) | 容量・色数・UV | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| LIPPS BOY フェイスパウダー #002 | パウダー | 2,860円 | 自然な肌色などの色展開 | テカリを抑えてさらっと見せたい |
| オルビス ミスター ベースカラー コントローラー H | BBクリーム | 2,200円 | 25mL・2色・SPF25/PA++ | 1本でまとめたい初心者 |
| FIVEISM × THREE ネイキッドコンプレクション バー | バー型 | 5,720円 | 10g・全15色・SPF19/PA++ | 部分を色を選んで隠したい |
| M・A・C スタジオ ラディアンス セラム ファンデーション | リキッド | 7,260円 | 30mL・色は店頭で確認 | ツヤを出して全顔を整えたい |
| ディオール フォーエヴァー フルイド スキン グロウ | リキッド | 8,030円 | 全11色・SPF50/PA+++ | ツヤ・色数・UVを重視したい |
手軽さと部分使いで選ぶ3品
まず、手軽さと部分使いで選びやすい3品です。LIPPS BOY フェイスパウダー #002は、皮脂によるテカリを抑えてさらっと見せたい人向けのパウダーで、自然な肌色の選択肢があります(2,860円・税込)。次に、オルビス ミスター ベースカラー コントローラー Hは、SPF25・PA++のBBクリームで、下地からカバーまでを1本にまとめたい初心者に向きます(2,200円・税込、全2色)。
FIVEISM × THREE ネイキッドコンプレクション バーは全15色のバー型(5,720円・税込、SPF19・PA++)で、青ひげやクマを色を選んで直接ぼかしたい人向けです。最初の1本は、使う頻度と隠したい範囲で選ぶと迷いません。「毎朝さっと全体を」ならパウダーかBB、「気になる一点だけ」ならバー型が向きます。
ツヤ仕上がりと店頭での色合わせで選ぶ2品
ツヤのある仕上がりや、店頭で色を合わせてから買うことを重視するなら次の2品です。M・A・C スタジオ ラディアンス セラム ファンデーションは、うるおい感のあるツヤに仕上げやすいリキッドで、百貨店や直営店で色を合わせながら選べます(7,260円・税込、30mL)。一方、ディオール フォーエヴァー フルイド スキン グロウは全11色でSPF50・PA+++、ツヤ・色数・UV表示をまとめて重視したい人向けです(8,030円・税込)。
高価格帯で追加のお金を払っているのは、仕上がりそのものより色数の多さと店頭で実際に色を試せる環境であることが多いです。つまり、色数が多いほど、自分の肌に近い一色を選びやすくなります。逆に、色を自分で選ぶ自信がない段階では、この試せる点が価格差の価値になります。
価格差より「使い切れる条件」で最終候補を決める
最後に候補を1〜2品へ絞ります。ただし、ここで気をつけたいのは、価格が高い商品が全員にとって最適とは限らないことです。むしろ毎日使うものなので、色が肌に合うか、塗る手間が続けられるか、近くの店やいつも使う通販で買い直せるかを基準にしてください。続けて買い直せることは、仕上がりの良さと同じくらい大切です。つまり、使い切れて、また買える一本こそが、結果的にいちばん役に立ちます。店頭で試せるなら次の章の色確認を、通販中心なら交換・サンプルの条件を先に見ておくと失敗が減ります。
顔だけ白くしない、店頭での色確認4ステップ
色選びは、ファンデーション選びでいちばん失敗しやすいところです。顔だけ明るく浮いてしまうのは、手の甲で色を合わせたり、店内の照明だけで決めたりするのが原因になりがちです。ここでは、店頭で失敗しにくい色確認の手順を4ステップで紹介します。テスターは店舗の衛生ルールやスタッフの案内に従って使ってください。
- 顔と首の境目に、候補色を2〜3本、細く置く
- 少し置いて、肌になじむのを待つ
- 首から浮かず、境目が目立たない色を選ぶ
- 可能なら窓際など自然光でもう一度確認する
手の甲ではなく顔と首の境目で候補を比べる
色を試すとき、手の甲で見る人は多いですが、手の甲と顔・首は色が違うことがよくあります。実際に塗る場所に近いのは、顔と首の境目(フェイスライン)です。そこで、そこで、ここに候補色を細く置いて比べると、顔だけ白く浮かないかを確かめられます。一色に即決しないで、明るめと暗めを2〜3色並べるのがコツです。結果として、顔と首の色がつながって見える色が、いちばん自然に見えます。なお、迷ったら、顔の色そのものより少しだけ首寄りの色を選ぶとなじみやすくなります。
店内で決め切らず、なじみ方と自然光を確認する
塗ってすぐの色と、少し置いてなじんだ後の色は、変わって見えることがあります。店内の照明は白く明るいことが多く、その場で良く見えても、外に出ると浮いて見える場合があります。店内の光だけで決めないことが、白浮きを防ぐ近道です。そこで可能なら、窓際や店の入口付近など自然光の入る場所でも見てください。待ち時間や照明の条件は商品や店によって差があるため、決まった秒数として断定はできません。少し時間をおいて、場所を変えて見る、という手順だけ守れば十分です。
通販なら色交換・サンプルの条件を先に見る
近くに店頭がない、または通販で買いたい場合は、色を実物で試せません。その分、購入前に確認しておきたいのが交換とサンプルの条件です。というのも、公式ページの色見本は、画面の設定によって実物と違って見えることがあります。色交換や返品の可否を先に調べておくと、色がずれても対応できます。色を試せないときほど、買った後の交換ルールが安心につながります。また、少量サイズやサンプルがあれば、まずそれで肌になじむ色かを確かめてから本体を選ぶ方法もあります。
バレにくく自然に見せる塗り方と、崩れたときの直し方
塗り方でつまずくポイントは、実はいくつかに決まっています。白浮き・厚塗り・境目の段差・テカリの4つです。ただし、原因が分かれば直し方も見えてきます。基本は「少量から、薄く」。そのうえで、スキンケアで肌を整えてから、顔の中心を起点に外側へ薄く広げていきます。商品ごとに推奨の使い方があるので、公式の使用法があればそれを優先してください。
保湿してから少量ずつ、顔の中心から薄く広げる
塗る前に、化粧水などで肌を整えておくと、ファンデーションがムラになりにくくなります。ただし、量は商品によって適量が違うため、まずは少なめに取り、顔の中心(頬・鼻・額)から外側へ薄く広げます。足りなければ少量ずつ重ねるほうが、一度に多く塗るより自然に仕上がります。つまり、厚く塗るほど隠れるわけではなく、薄く重ねたほうが自然に見えます。たとえば青ひげなど濃い部分は、全体を厚くするのではなく、その一点だけを軽く重ねてなじませてください。
生え際・眉・ひげ・首との境目を最後に確認する
塗り終えたら、不自然に見えやすい場所を最後に確認します。次の4か所は、ファンデーションがたまったり、色の段差が出たりしやすいところです。
- 髪の生え際……塗料がたまって白い線になっていないか
- 眉のまわり……眉毛に付いて色が浮いていないか
- ひげ・口まわり……青みが残る、または厚くなっていないか
- 首との境目……顔だけ色が違って段になっていないか
境目をぼかすひと手間で、正面からの見え方が大きく変わります。顔と首の境目が自然につながっていれば、近くで見てもバレにくくなります。そこで、指先やスポンジで軽くなじませて仕上げてください。
崩れたら重ねる前に汗と皮脂を押さえる
日中に崩れたときは、上から足す前に汗や皮脂をやさしく押さえます。そこで、ティッシュやあぶらとり紙で、こすらずに軽く押さえるのがコツです。というのも、皮脂が残ったまま重ねると、よれて厚く見える原因になるためです。こすらず押さえてから、必要な場所だけ薄く直してください。つまり、崩れは「足す」より「押さえてから直す」ほうがきれいに戻ります。よくある失敗と直し方を、下の表にまとめました。
| 気になる状態 | 主な原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 顔だけ白い | 首より明るい色/塗りすぎ | 首寄りの色に替える・量を減らす |
| 厚ぼったい | 一度に多く塗った | 薄く取り、少しずつ重ねる |
| 境目が段になる | フェイスラインでぼかせていない | 境目を指やスポンジでなじませる |
| 昼にテカる | 皮脂・保湿の量/パウダー不足 | 皮脂を押さえ、上から軽くパウダー |
合わないと感じたら使用を中止する
肌に触れるものには、合う・合わないの個人差があります。心配な場合は、あらかじめ目立たない部分で少量を試す(パッチテスト)、少量から使い始めるなどして様子を見てください。ヒリつき・赤み・かゆみなどの異常が出たら使用をやめ、続くようなら皮膚科に相談しましょう。
使った人の色選びや塗り心地を見てみる
ハダレポは、メンズ美容の商品を口コミと一緒に比べられるサイトです。ファンデーションを使ったことがあれば、色のなじみ方や塗りやすさの感想も投稿できます。
使った日は表示どおりに落とす
ファンデーションを使った日は、その商品の表示に合った方法で落とすことが、肌を整える基本になります。「石けんで落とせる」と書かれたものはその通りに、記載がない・落ちにくいものはクレンジングを検討します。なお、SPFの数値の高さだけで落とし方を決めない点にも注意してください。使った日と使わない日で、夜のケアを変えるイメージです。
パッケージの「落とし方」を購入前に確認する
落とし方は、買う前にパッケージや公式ページで確認しておくと安心です。「石けんで落とせる」「専用クレンジング推奨」「ウォータープルーフ(水や汗に強い加工)」などの表示があります。石けんで落とせるかは、続けやすさに直結する情報です。落とし方の表示を先に見ておくと、帰宅後に困りません。たとえばウォータープルーフやカバー力の高いタイプは、専用のクレンジングが必要なことが多いので、あわせて準備しておくとよいでしょう。こうした買う前のひと手間が、毎日の負担を減らしてくれます。
「石けんで落とせる」でもこすらない
石けんで落とせる表示があっても、ゴシゴシ洗う必要はありません。よく泡立てて、泡でやさしく包むように洗い、こすらず洗い流すほうが肌への摩擦を減らせます。
落ちにくさを感じても強くこすらない
しっかり塗った日や、落ちにくいと感じる日ほど、つい強くこすってしまいがちです。ですが、摩擦は肌の負担になります。そこで、クレンジングを肌の上でやさしくなじませ、時間をかけて浮かせてから洗い流してください。摩擦を増やさないことが、落とすときのいちばんの基本です。つまり、落ちにくいときは力ではなく、なじませる時間で落とします。また、落とした後は化粧水などでうるおいを与えて整えましょう。乾いたまま放置すると、翌朝の肌のコンディションにも影響します。肌に異常を感じたときは使用をやめ、必要に応じて専門家に相談してください。落とすアイテムの選び方は、メンズクレンジングおすすめ5選で詳しく紹介しています。
メンズ ファンデーションのよくある質問
メンズ ファンデーションとBBクリームはどちらが初心者向け?
手軽さを重視するならBBクリームが始めやすい選択です。というのも、下地からカバーまでを1本にまとめやすく、朝の工程を減らせるためです。一方、色ムラを細かく整えたい、仕上がりを自分で調整したいならファンデーションが向きます。そのため、まずはBBで慣れ、物足りなくなったらファンデーションに進む流れもよいでしょう。なお、どちらも薄く塗るほど自然に見えます。メンズ ファンデーションのおすすめを探すときも、この順で考えると迷いにくくなります。
女性用のファンデーションを男性が使ってもいい?
使って問題はありません。ファンデーションに男女で成分の大きな違いがあるわけではなく、大切なのは自分の肌色に合う色を選べるかどうかです。ただし、女性向けは明るめの色が中心のこともあり、顔だけ白く浮きやすい場合があります。そのため、顔と首の境目で色を合わせ、首からなじむ色を選べば、男女どちら向けの商品でも自然に使えます。そのため、色選びを優先してください。
ファンデーションを塗るとき、日焼け止めは別に必要?
SPF・PA表示のあるファンデーションでも、塗る量が少なければ表示どおりの効果は出にくいとされています。たとえば日差しの強い時期や屋外で過ごす日は、日焼け止めを下地として先に塗り、その上からファンデーションを重ねると安心です。一方、表示のない商品を使う日は、日焼け止めを別に用意してください。このように、使う場面に合わせて選ぶのがおすすめです。
ファンデーションは洗顔料だけで落とせる?
商品によります。「石けんで落とせる」と明記されたものは洗顔料で落とせますが、記載がないものやウォータープルーフタイプは、クレンジングを使うほうが安心です。というのも、落ちにくいまま強くこすると肌の負担になるためです。そのため、表示を確認し、必要ならクレンジングを準備してください。落とした後はうるおいを与えて整えましょう。
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