メンズスキンケア初心者は「洗う・保湿・朝のUV」から
スキンケアを始めたいけれど、化粧水や乳液、オールインワンの違いが分からず止まっている方は多いはずです。最初から何品もそろえる必要はありません。やることは「洗う」「うるおいを与える」「朝は紫外線から守る」の3つに整理できます。ここでは、この3工程を朝と夜でどう使い分けるかを、専門語を使わずに説明します。
最初に必要なのは洗顔と保湿
まず用意するのは、洗顔料と、うるおいを与えるものの2つです。洗顔料は、皮脂や汗、ほこりといった1日でついた汚れを落とすためのものです。洗ったあとの肌は水分が逃げやすい状態なので、化粧水でうるおいを与え、乳液で乾燥を防ぎます。
化粧水は水分を与えるもの、乳液はその水分の蒸発を防ぐもの、と役割が分かれています。両方を1本で兼ねるのがオールインワンです。美容液は、基本の洗顔と保湿ができたうえで、うるおいなどをさらに補う追加の一品です。最初の1本目としては必須ではありません。まずは洗う・うるおいを与えるの2つがそろえば十分に始められます。
朝は保湿の後に日焼け止めを足す
工程は朝と夜で変わります。夜は「洗う→うるおいを与える」の最低ライン、朝はこれに「紫外線から守る(日焼け止め)」を足した3工程が基本です。日中に浴びる紫外線は肌の乾燥やハリの低下につながるため、朝のUVケアは続けたい工程です。
順番は、朝が洗顔→化粧水・乳液(またはオールインワン)→日焼け止め。ひげ剃りをする場合は、洗顔のあと、保湿の前に済ませると肌への摩擦を減らせます。剃ったあとの肌は敏感になりやすいので、その後の保湿はやさしく行ってください。夜は洗顔→保湿で終わりにして構いません。
忙しい人はオールインワンで保湿を1工程にする
「化粧水と乳液を別々に使うのが面倒」という場合は、両方を兼ねるオールインワンで保湿を1工程にまとめる方法があります。工程が減るぶん続けやすく、朝の忙しい時間にも向いています。
一方で、化粧水と乳液を分けて使うと、乾燥する部分だけ乳液を重ねるといった調整がしやすくなります。どちらが優れているという話ではなく、品数を減らして続けたいか、部分ごとに調整したいかで選ぶものです。大切なのは、そろえた品を毎日無理なく使えることです。使わずに置いておくより、1工程でも続くほうが肌の状態は整いやすくなります。
最初は2〜3品でいい
洗顔料と、化粧水+乳液(またはオールインワン)。朝はここに日焼け止めを足す。この2〜3品から始めれば、初心者でも工程で迷いません。足りないと感じてから一品ずつ増やせば十分です。
自分の肌に必要なケアを1日3回チェックする
「自分は脂性肌か乾燥肌か」と悩む前に、実際の肌の状態を見るほうが早く選べます。肌質を言葉で断定する必要はありません。洗顔後・昼・ひげ剃り後という3つのタイミングで肌がどうなるかを観察すると、足りない工程が見えてきます。ここでは、その1日3回のセルフチェックを紹介します。
洗顔後につっぱるなら落としすぎと保湿を見直す
洗顔してタオルで拭いたあと、肌がつっぱる、頬に粉をふいたように感じる、という場合は、必要なうるおいまで落としている可能性があります。洗浄力の強い洗顔料を使っていないか、お湯が熱すぎないか、ゴシゴシこすっていないかを見直してください。
対策は、洗顔後すぐに化粧水でうるおいを与え、乳液で乾燥を防ぐことです。それでもつっぱるなら、洗顔の回数を減らす、よりマイルドな洗顔料に替えるといった調整をします。つっぱりは「乾燥しているサイン」と考え、まず保湿の量を増やすところから試すと分かりやすいです。
昼のベタつきは顔全体か額・鼻だけかを見る
昼ごろに顔がベタつく場合は、顔全体がベタつくのか、額や鼻(皮脂が出やすい部分)だけなのかを見てください。額・鼻はベタつくのに頬は乾く、という状態はよくあります。表面は脂っぽいのに内側は乾いている状態(インナードライ)のこともあり、皮脂が出ているからと保湿を減らすとかえって乾く場合があります。
ベタつくからといって、さっぱりタイプと書かれた品を選べば解決するとは限りません。乾く部分と脂っぽい部分が同居しているなら、全体は軽めの保湿にして、乾く部分だけ乳液を重ねるなど、部分で使い分けると整えやすくなります。
ひげ剃り後のヒリつきや赤みは無理に重ねない
ひげ剃りのあとにヒリつく、赤くなる、という場合は、肌が刺激を受けているサインです。剃ったあとの肌に、刺激を感じる化粧水などを無理に重ねないでください。まずは肌への摩擦を減らすため、剃る前に肌を濡らす、刃を清潔に保つ、同じ場所を何度も剃らない、といった剃り方の見直しから始めます。
剃ったあとは、やさしくうるおいを与えて乾燥を防ぎます。ヒリつきや赤みが強い、あるいは続く場合は、化粧品選びだけで解決しようとせず、使用を控えて様子を見てください。
その日の肌に合わせて量を変える
同じ人でも、季節や体調で肌の状態は変わります。「つっぱる日は保湿を足す」「ベタつく日は軽くする」と、決めた量を毎日固定せず、その日の肌を見て調整してください。合わないと感じたら、無理に使い続けないことが基本です。
メンズスキンケアおすすめ5品を役割と予算で比較
ここでは、役割と価格で比べやすいように5品を挙げます。5品すべてを一度に買う必要はありません。それぞれ「担う工程」が違うので、自分に足りない工程から選ぶための一覧として見てください。人気順やランキングではなく、担う工程・区分・価格・入手先で並べています。
| 商品名 | 担う工程 | 区分 | 価格の目安(2026年8月時点) | 主な入手先 |
|---|---|---|---|---|
| ディープクリア洗顔パウダー(FANCL) | 洗う | 化粧品 | 30個 1,980円(税込) | 公式通販・直営店・一部コンビニ |
| オルビス ミスター エッセンスローション(ORBIS Mr.) | 保湿(1本で兼ねる) | 医薬部外品 | 180mL 2,420円(税込) | 公式通販・直営店 |
| イハダ 薬用うるおいエマルジョン(IHADA) | 保湿(乳液) | 医薬部外品 | 135mL 1,760円(税込・参考小売価格) | ドラッグストア・公式通販 |
| オルビス ミスター ドライタッチ UVジェル(ORBIS Mr.) | 朝の紫外線対策 | 化粧品 | 公式ページで要確認 | 公式通販・直営店 |
| SHISEIDO メン アルティミューン パワライジング セラム(SHISEIDO MEN) | 基本の後に足す美容液 | 化粧品 | 30mL 9,900円/50mL 15,180円(税込) | 百貨店・公式通販 |
洗う・保湿する|初心者が基本を作る3候補
基本の「洗う・うるおいを与える」をそろえる候補が3品です。FANCLのディープクリア洗顔パウダーは、1回分ずつ個包装になった酵素洗顔で、量に迷いにくいのが特徴です。公式は1日1回・朝晩どちらかでの使用を案内し、乾燥するときは頻度を減らすよう勧めています(出典:FANCL公式)。毎日欠かさず使うものと決めず、肌の状態で回数を調整してください。
保湿は、工程を減らしたいならオルビス ミスター エッセンスローションが候補です。化粧水・保湿液・乳液・美容液の役割を1本で兼ねる医薬部外品で、保湿を1工程にまとめられます。化粧水のあとに乳液を重ねたいなら、イハダ 薬用うるおいエマルジョンがあります。こちらは肌荒れを防ぐ承認効能をもつ薬用(医薬部外品)の乳液です。
朝に守る|オルビス ミスター ドライタッチ UVジェル
朝の紫外線対策の候補が、オルビス ミスター ドライタッチ UVジェルです。60g、SPF50+・PA++++の表示で、顔・体の両方に使え、クレンジング不要と案内されています(出典:ORBIS公式)。日焼け止め特有のベタつきが苦手な人向けの使用感です。
日焼け止めは、表示に沿って十分な量をむらなく使うことが大切です。量が少ないと表示どおりの効果は得にくくなります。汗をかいたときや長時間の外出では、使用状況に応じて塗り直してください。なお価格は公式ページで確実に取得できなかったため、購入時に最新の表示を確認してください。
基本の後に足す|SHISEIDO メン アルティミューン パワライジング セラム
洗顔・保湿・朝のUVという基本がそろい、さらに一品足したいときの候補が、SHISEIDO メン アルティミューン パワライジング セラムです。30mL 9,900円、50mL 15,180円(税込)と価格帯は高めです(出典:SHISEIDO公式)。基本が整ってから、さらに手をかけたい人向けの一品と考えてください。
位置づけは「基本の不足を埋めたあとに検討する追加の美容液」です。高価格の一品を先に買うより、まず洗う・保湿・UVの足りない工程をそろえるほうが、肌の状態は整えやすくなります。価格差がそのまま効果の差になるわけではない、と考えておくと選びやすいです。
医薬部外品と化粧品で書けることが違う
「医薬部外品(薬用)」は、承認された効能(肌荒れを防ぐ、など)を表示できる区分です。「化粧品」はうるおいを与える・肌をすこやかに保つといった範囲になります。表の区分は、その商品に何を期待できるかの目安として見てください。
値段の差は「必要な工程」と続けやすさで判断する
商品を並べると、つい価格が高いものほど良いように見えます。ですが価格の差は、容量、兼ねる工程の数、容器、買える場所、使い心地など、いろいろな要素の合計です。効果の強さだけを表しているわけではありません。ここでは、初心者が予算をどこに使うかの考え方を整理します。
まず洗顔・保湿・UVの不足に予算を使う
限られた予算なら、いま持っていない工程から埋めるのが基本です。洗顔料しか持っていないなら次は保湿、保湿まであるなら朝の日焼け止め、という順です。5品を一度に買いそろえる必要はありません。
高価格の美容液は、洗う・保湿・UVの3工程がそろってから検討すれば十分です。基本の工程が抜けたまま美容液だけ足しても、土台が整っていないぶん実感しにくくなります。まず不足している工程に予算を回す、と決めておくと迷いません。
高い品を買う前の4つの質問
次のどれかが「いいえ」なら、その品より先に埋めるべき工程があります。
- 洗顔料は、肌に合うものを毎日使えていますか
- 洗顔後、うるおいを与える工程はありますか
- 朝、日焼け止めを塗る習慣はありますか
- いま持っている品を、面倒がらずに続けられていますか
オールインワンは品数、化粧水+乳液は調整しやすさで選ぶ
保湿の方法は、1本で兼ねるオールインワンと、化粧水+乳液を分ける方法の2つがあります。オールインワンは工程が1つで済み、続けやすいのが利点です。化粧水と乳液を分けると、乾く部分だけ乳液を重ねるといった調整がしやすくなります。
これは優劣ではなく、時短を取るか、部分ごとの調整を取るかというトレードオフです。毎朝バタバタしていて工程を増やせないならオールインワン、部分的な乾燥やベタつきに合わせたいなら化粧水+乳液、と生活に合わせて選んでください。続けられるほうが、あなたにとっての正解です。
店頭で試せるか、買い足しやすいかも比較する
見落としがちなのが、入手のしやすさです。ドラッグストアで買える品は、なくなったときにすぐ買い足せます。直営店や百貨店の品は、店頭で使用感を試せることがあります。通販は自宅に届く手軽さがあります。
香りやベタつきが気になる人は、可能なら少量サイズやテスターで使用感を確かめてから決めると、失敗が減ります。どれだけ良さそうな品でも、買い足しにくかったり使用感が好みでなかったりすると続きません。続けやすさには、この「手に入れやすさ」も含めて考えてください。
朝と夜の使い方|少量から一品ずつ試す
そろえた品は、順番どおりに使うと役割を発揮しやすくなります。ここでは朝と夜の基本の順番と、新しい品を試すときのコツをまとめます。分量や頻度は商品の表示を優先し、ここでは順番を中心に説明します。
朝は洗顔・保湿・日焼け止めの順
朝は次の順番が基本です。
- 洗顔で寝ている間の皮脂や汗を落とす
- ひげ剃りをする場合はここで(肌を濡らし、こすりすぎない)
- 化粧水・乳液、またはオールインワンでうるおいを与える
- 日焼け止めを表示量どおり、むらなく塗る
日焼け止めは最後に塗ります。量が少ないと表示どおりの効果は得にくいので、顔全体にいきわたる量を使ってください。肌を整えたあと、自然に見えるメイクも試したい人は、メンズメイク初心者は何から?おすすめ3品と自然なやり方もあわせて参考にしてください。
夜は汚れを落としてから保湿する
夜は、日中の汚れや皮脂を落としてから保湿します。日焼け止めやメイクをした日は、その商品の表示でクレンジングが必要かどうかを確認してください。落とすときは、こすりすぎないことが大切です。
- 洗顔で1日の汚れを落とす
- 化粧水・乳液、またはオールインワンでうるおいを与える
美容液を使う場合は、商品ごとに推奨される順番があるので、その表示に従ってください。夜はUVの工程がないぶん、洗う・保湿の2工程で完結します。凝ったことをするより、この2つを毎日続けるほうが肌の状態は安定しやすくなります。
新しい商品は一度に全部替えない
新しい品を試すときは、一度に全部を替えないでください。複数を同時に替えると、もし合わなかったときに、どれが原因か分からなくなります。一品ずつ替えて、使用感や肌の変化を見ながら進めるのが安全です。
合う・合わないには個人差がある
肌に直接つけるものなので、同じ品でも合う人と合わない人がいます。新しい品は、いきなり顔全体に使わず、腕の内側などで少量から試すと安心です。赤み・かゆみ・痛みなどが出たら使用を中止してください。
合わない・続かないときは4つに分けて見直す
始めてみたものの、なんだか合わない、続かない、というときは、原因を「乾燥」「ベタつき」「刺激」「面倒」の4つに分けると対処しやすくなります。まとめて悩むより、どれでつまずいているかを切り分けてください。
つっぱりやベタつきは量・頻度・組み合わせを確認
乾燥してつっぱるなら、洗いすぎ(落としすぎ)と保湿不足を疑い、洗顔の回数を減らす、保湿の量を増やす、といった調整をします。逆にベタつくなら、塗る量が多すぎないか、油分の多い品が肌に合っているかを見てください。
見直すときは、一度に一項目だけ変えるのがコツです。洗顔・保湿・品の組み合わせを同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。量を減らす、頻度を変える、片方の品だけ替える、と一つずつ試してください。
赤み・かゆみ・痛みが出たら使用を止める
赤み、かゆみ、痛み、ヒリつきなどが出た場合は、「肌が慣れる過程」などと決めつけず、まず使用を止めてください。洗い流せるものなら落とし、しばらく肌を休ませます。無理に使い続けると、状態が長引くことがあります。
症状が強い、あるいはなかなか引かない場合は、化粧品選びだけで解決しようとせず、様子を見ながら必要に応じて専門家への相談も検討してください。肌に触れるものである以上、合わないものは合わない、と割り切る判断も必要です。
面倒なら基本工程まで戻して品数を減らす
「工程が多くて続かない」なら、思い切って基本まで戻すのが有効です。美容液などの追加の品を一度外し、朝は洗う・保湿・UV、夜は洗う・保湿の最低ラインに戻します。品数が減れば、続けるハードルも下がります。
さらに減らしたいなら、化粧水+乳液をオールインワン1本にまとめる方法もあります。毎日ゼロにしてしまうより、少ない工程でも続けるほうが結果につながります。完璧を目指すより、無理なく続く形を見つけてください。
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メンズスキンケアのよくある質問
メンズスキンケアは何から始めればいいですか?
まずは洗顔料と、うるおいを与えるもの(化粧水+乳液、またはオールインワン)の2〜3品からで十分です。朝はここに日焼け止めを足します。最初から美容液など多くの品をそろえる必要はありません。洗う・うるおいを与える・朝は紫外線から守る、という3工程を朝と夜で使い分けるところから始めてください。慣れてきて足りないと感じたら、そのとき一品ずつ増やせば十分です。
メンズスキンケアは化粧水だけでも大丈夫ですか?
化粧水は水分を与えるもので、その水分は時間とともに逃げていきます。乳液やオールインワンで乾燥を防ぐ工程を足すと、うるおいを保ちやすくなります。化粧水だけで始めても構いませんが、洗顔後につっぱる・乾く場合は、乾燥を防ぐ工程を加えることをおすすめします。特に乾燥しやすい季節は、乳液を足すと肌の感触の違いを感じやすくなります。肌の状態を見て決めてください。
男性が女性向けのスキンケア用品を使っても大丈夫ですか?
基本的な役割(洗う・うるおいを与える)は男女で大きくは変わらないため、女性向けの品を使っても問題はありません。ただし、合う・合わないには個人差があります。使ってみて、ベタつく・重いと感じるなら、さっぱりした使用感の品やメンズ向けの品に替えるとよいでしょう。香りやテクスチャーが好みに合うかどうかも、続けやすさに関わります。まずは少量から試してください。
オールインワンと化粧水・乳液はどちらがおすすめですか?
どちらが優れているという差はなく、選び方が違います。工程を減らして続けたいならオールインワン、乾く部分だけ乳液を重ねるなど部分ごとに調整したいなら化粧水+乳液が向いています。毎日無理なく続けられるほうを選んでください。忙しくて工程を増やせない人には、まずオールインワンが試しやすいです。どちらも合わなければ、使用感の軽い別の品に替える方法もあります。
朝も洗顔料を使ったほうがいいですか?
朝は、寝ている間に出た皮脂や汗が肌についています。つっぱりや乾燥が気にならないなら、朝は洗顔料を使い、気になるならぬるま湯だけで洗う、と肌の状態で選んで構いません。洗ったあとは、朝も保湿と日焼け止めを忘れないでください。洗いすぎてつっぱる場合は、洗顔料の使用を朝だけ控える調整も有効です。朝と夜で洗顔料を変える必要はなく、同じもので構いません。
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